昨年のリベンジで青田山林道の終点にやってきた。1年前と比べてだいぶ道が荒れたようだけど、つい最近の大雨の影響かもしれない。
「伊那谷の山」に栂村山周辺の地図が掲載されており、それを参考にして突っ込める所まで車で進入して林道を歩きだす。しばらくすると崩壊地が現れた。
崩壊地から10分ほどで人家跡に到着。ここだけ別世界のような空間が広がっており、粗大ゴミと共に大量の一升瓶が転がっていた。
赤テープを追いかけて適当に斜面を登っていく。しばらくすると台地となり、歩きやすい場所を選んで高いほうへ登っていくと栂村山の山頂に到着
した。そこそこ訪れる人が居るらしく、その先の踏跡も明瞭となっている。
現在地がハッキリしなかったので、倒木帯を超えて奥茶臼山が見える場所へ行ってみる。
フェンスの向こうに林道が見え、奥茶臼山も確認できる。作業道には②番ゲートの標識があり、どこから続いてるか分からないけど前茶臼山の麓まで行けそう
な感じがした。
前茶臼山の取り付き部分と思われるところを強引に登っていくと尾根に踏跡があった。結構な急斜面で登りがしんどい。傾斜が落ちつくと三角点が現れ
た。但し、ここは山頂では無いようだ。苔むした台地の上を倒木を避けながら歩いていると前茶臼山の山頂に到着。標識が無ければ通り過ぎてしまうような場所である。
再び倒木と格闘しながら崩壊地に到着。南アルプスの展望が素晴らしい。奥茶臼山も確認できる。しかしながら、崩壊地の倒れかかった木を見れば目印となる赤テープが取り付けてあり、1年間にどれぐらいのスピードで斜面が削り取られるか知らないけど、今立っている場所も数年後に
は崩壊しそうな感じである。
濃い倒木帯を超えると青木林道から続く登山道と合流する。踏跡は明瞭で目印もいっぱいある。歩くスピードも上がり、山頂までもう少しという所で雨が降ってきた。カッパを着るか悩んだけど、林帯で身を潜めて様子を見る
事にする。
しばらく歩くと展望が開けた伐採地に到着した。
ここが賑やかだった頃は作業小屋も存在し、そこで寝泊まりして眺めた景色は最高だっただろうと想像してみる
。
林業が衰退した今日ではワイヤーロープや一升瓶が至る頃に放置され、とっても見苦しい状態となっている。現在ではシカ対策として至る所にフェンスが設置されているが、1年間に2割も増え続けると言われているニホンシカの為にフェンスだけの対応では厳しいような気もする。
伐採跡から僅かな登りで奥茶臼山の山頂に到着する。展望がイマイチだったので、そのまま通過して倒木帯まで行ってみる。
帰り道は偵察を兼ねて青木林道経由で栂村山へ戻る事にする。
青木林道経由の登山道が明瞭だったので何も考えずに先ほど通過した前茶臼山の分岐を通り過ぎるが、倒木帯に入ったとたんに登山道が不明瞭になり、どっかに道が無いかとウロウロする。どこでも歩けそうな感じはしたが、最後の目印からトラバースをするように薄い踏跡があり、そこを通り過ぎると登山道には苔
も生え、もう誰も歩いてないような感じにさえ思える。
危なっかしい登山道を歩きながら前茶臼山の標識を通り過ぎ、青木林道に到着。
フェンスで仕切られた林道が栂村山方面に続いていたので扉を開けて通過。
2回目の扉を通過した所で見覚えのある景色が広がりっており、ここまで来れば栂村山まではすぐそこ。時間的にも前茶臼山を経由するより、
はるかに早かった。