寝起きの悪いマッケンを叩き起こすのは容易ではない。目を覚ますのに時間が掛かりそうだったので道路に寝そべって夜空を見上げていると、台風一過らしい奇麗な星空が広がっている。
1ヵ月も運動していないと山に登ることが苦痛に感じ、寝ていないので力も入らない。
夜明けまでに蝶ヶ岳ヒュッテに到着すれば良いので、旧ベンチあたりでのんびりしてると何だか天気が怪しくなってきた。暗くてよく分からないが、霧雨みたいな感じで、足元を濡らすのは嫌なのでカッパを着て歩きだす。
大滝山分岐までやってくると完全に諦めムードになってしまった。蝶ヶ岳ヒュッテの軒下で明るくなるのを待つが、台風の影響で宿泊客も少なく、誰も外へ出てこないのでひっそりしている。
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