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蝶ヶ岳2677m

「御来光を見るためには、金曜日の夜に出発して土曜日の朝に間に合うように歩かなければならない。どうしようか悩んだ結果、金曜日の仕事を終えてから三股の駐車場で相棒と合流することになった。」と書いたのが昨年の事である。

今年も御来光を狙ってみたが、1人で歩くのも刺激的である。また、集中力も高まるし、夜間訓練には手頃な登山道である。ライトの関係は、壊れてもいいように全部で4個ほど用意したが、携帯電話のライト機能が、どれほど役に立つか観察してみたい。


3時間ほど仮眠してから三股の駐車場にやってきた。何台か車が停まっていたけど、誰も乗っていないようである。

今日は星空が綺麗に見えてて御来光も期待できそうだ。まだ寒くないのでアイゼンの必要は無いけど、冬用の手袋とネックゲーターだけは持っていったほうが良いかもしれない。また、以前の経験からマグライトと小さなLEDを予備に持っていくことにする。

ゲートを越えて登山指導所に到着すると遭難者の張り紙があって、暗闇の恐怖と水の流れる音で余計に怖さを増す。吊橋を渡る時には、ビビリまくりだ。


真っ暗で足元しか見えないが、そこしか見えないので集中力も高まり、ときどき現れる標識で現在位置を確認する。

蝶沢を過ぎた辺りから風が強くなり、雪も降ってきた。登山道には、しばらく前に降った雪が残っており、地面はテカテカに凍ってて前に進めない。何度もズルズルしながら大滝山の分岐に到着。
稜線付近はゴーゴーと風が流れているので、ハイマツの中で完全防備にしてからテント場へ向うが、真っ白と暗闇で山頂方面の登山道がどこなのか分からない。


テント泊してた人とすれ違い、これから天気が崩れるので早々に下山すると言っていた。暗闇の中を下っていったので、きっと風が強くて寝れる状態ではなかったんだろう。
メガネが雲ってハッキリ見えないが、厨房では朝食の準備をしている人影が見える。行く場所も無いので小屋の影で朝飯を食べることにした。

蝶ヶ岳ヒュッテの自動販売機で缶コーヒーを買うつもりだったが、まだ電源が入ってないのでホットコーヒーを注文する。朝食の数からして泊まってる人は少ないようだ。


とりあえず山頂まで行って記念撮影をする。さっきまで雪だったけど、次第に雨となり、さらに風も増してきた。だんだんと明るくなってきたが、今日の御来光は完全にアウトである。このまま山頂に居ても仕方が無いので、さっさと下山して「ほりでーゆ〜四季の郷」で展示会をやってる武田さんに会ってから、温泉に入るつもりだったが、下界はそれほど天気が悪くなかったので、ブラブラしてから穂高温泉郷へ出かけた。


三股駐車場(1:20)〜登山指導所(1:34)〜まめうち平(2:43)〜旧ベンチ(4:11)蝶ヶ岳ヒュッテ(5:31−6:20)〜まめうち平(7:34)〜力水(8:22)〜三股駐車場(8:55)

2005年10月29日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。