前のページにもどる

剱岳2998m
古くから信仰の山として栄えた立山連峰。その歴史は古く701年頃に開山され現在に至っている。山容が穏やかな立山連峰は、雄山をはじめとする3000m級の山々が連なり、真砂岳、別山と続く縦走路は、とても歩きやすい。室堂から一ノ越山荘に続く登山道はコンクリートで固められた石畳の道で、立山の日帰りを目的とした人達と一緒に山頂を目指す。雄山から真砂岳、別山へ続く縦走路は後立山連峰を眺めながら穏やかな稜線歩きとなり、別山山頂から鋭い剣岳が見える。別山から剣沢小屋に進むには、別山乗越と別山を巻いて下るルートがある。どちらを選択しても良いのだが、近道したいなら別山を巻いて下るルートを選択すれば良い。

剣沢キャンプ場に到着してから、明日の予定と受け付けを済ませキーホルダーを頂く。剣沢キャンプ場は水が豊富な場所ですが、雪渓を利用した水はそのまま飲めない。

翌日、剣沢キャンプ場で必要最低限の荷物をサブザックに移し、野営管理所の脇を通り剣山荘を目指す。


剣山荘近くの水溜りに氷が張り、霜柱も大きく成長していた。


剣山荘から一服剣まで急登が続き、稜線から富山湾、能登半島が見える。一服剣から見る前剣は、思った以上にハードで、いくつかの鎖場を通過すると前剣の鎖場に到着する。

前剣の門付近の鎖場。

平蔵のコル付近の鎖場。上りと下りは別々のルートとなっている。

平蔵のコルの鎖場を振り返る。

カニのタテバイと呼ばれる登り専用の鎖場は、9月最後の連休と重なり大渋滞が発生していた。日が当たる登山道に座っているだけでも寒いのに、岩場を登っている姿を見続けると妙な緊張が生まれる。余裕を持ってカニのタテバイを登りたいが、渋滞中の岩登りは気分が良いものではない。カニのタテバイを通過すれば剣岳の山頂も近い。

剣岳山頂。人が多く帰りの鎖場も心配なので急いで下山。ゆっくりしていたいところだが、バスの時間が決まっているので渋滞にならないうちに下る。

剣岳山頂からの下りは、カニのヨコバイとハシゴが待っている。登りで岩場に馴れたせいか、思った以上に渋滞が発生せず、なんなくカニのヨコバイと前剣の鎖場を通過する。山頂から前剣の鎖場を通過すれば登りと同じルートになるので剣沢小屋まで来た道を戻る。

一服剣から剣沢キャンプ場を望む。

大渋滞のおかげで予想以上に時間を費やし、帰りの行動が忙しい。急いでテントを撤収して別山乗越を目指した。

剣沢キャンプ場を通り別山乗越に続く登山道を登る。それほどきつい登りでないが、登りきると剣御前小舎がある。

別山乗越を超え、雷鳥平に入ると景色も変わり、硫黄の匂いがきつくなる。

時間に余裕があれば日本最高所の「みがくり温泉」に立ち寄り、汗を流したいところだ。だが、アルペンルートの最終便に間に合わなくなるので、温泉を素通りして室堂のバスターミナルへ戻る。室堂からのトロリーバスは空席が目立つほど余裕だったが、大観峰からのロープウェーで1時間ほど待つ。おかげで大観峰の展望台から黒部ダム、後立山連峰を眺める時間があった。

2001年9月22〜23日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。