「そもそも夜間突破とは土日に泊まりで山に行こうとした時に日曜日の天気が微妙、もしくは悪くなりそうで朝焼けが見れそうもない場合で、かつ、土曜は天気が良い場合。だったら金曜日の夜にアタックして土曜日の朝に間に合わせるように登っちゃおうという作戦なんです」 参考文献 マッケン
今日は家で寝てきたのでバッチリである。毎年、同じ時期に同じような事をしていたが、今回はトレースもあるらしいので楽勝だろう。
車の中で寝ていたマッケンを叩き起こし、のんびり準備して適当に出発する。
各ベンチで大休止をしながら時間調整を行う。あまり長く休むと体が冷えるので、なるべく体を動かし続けるも、やっぱり夜は指と足がジンジンしてしまう。
合戦小屋を過ぎると、だんだんとトレースも怪しくなり、冬道になったところでマッケンとお別れする。 ウサギの足跡は夏道を忠実に巡っているけど、どうやって真っ白い斜面を判断しているの?いつもの事ながら、ちょっと不思議である。
燕山荘の宿泊者は写真家が多くて、小屋周辺でウロウロしている。 山頂へ行く前にマッケンが持参したビールで乾杯する事にしたが、朝から冷たいビールもいいもんだ。天気も予想以上に素晴らしくて、絶景を楽しみながらウロウロ開始。
マッケンがまったく動かない?何か考え事でもしているかと思えば、ただ単に眠かっただけのようだ。その後、場所を移動して2度のビバークに体制に入る。でも、やっぱり寒くてすぐ起きた。
すっかり雪も緩み、合戦小屋でアイゼンを外してどんどん下る。中房温泉に日帰りの入浴施設が出来たので、物珍しく立ち寄ってみたが、11月の露天風呂は、外は寒くて熱いお湯に我慢して入るので、どっちかといえば有明荘のほうが良かったかもしれない。