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岳2763m
冬の訪れが早く11月なのに北アルプスの山々は厳冬期と思わせるような積雪である。冬山入門コースとして人気が高い燕岳は、年末の小屋営業期間を利用して訪れるの人が多くトレースも期待できる。今回、道路が閉鎖される前に冬山の準備をしようと企んでいたが、予想していた以上に雪が多く、カウンターパンチを食らった気分である。

中房温泉の登山口からアイゼンを装着して、ゆっくりしたペースで登り始める。第一ベンチまで足首程度の積雪だったが、だんだん雪も多くなりペースも落ちてきた。最近、誰かが歩いた様子は感じられず、このままラッセル大会に突入するかと思いきや、日帰り装備の単独男性が勢いよく登ってきた。話を聞くと、行けるところまで登って帰ってくるらしいが、ここから先は、ラッセルをしなくて済みそうだ。
トレースがあるものの、つぼ足で進もうとすると膝まで潜る。先に行ってしまった男性は、ハイキング並みに荷が軽いのか?そんな事を考えながら、ワカンを装着して登り始めた。富士見ベンチを過ぎると、ワカンを装着してても膝まで潜る。結局、ラッセルと同じような状況になってしまった。

予定では、もっと早い時間に合戦小屋に到着する予定が12時を過ぎていた。ここから3時間も歩けば燕山荘に到着するだろう。今日と明日の天気を考えれば、燕山荘の冬季小屋に行ったほうが正解かもしれない。


風も穏やかで天気も上々。本日の目的地である燕山荘も見えてきた。夏だったら近くに感じる距離でも、今の状態では苦痛の距離だ。つぼ足で先行者のトレースを追いたいが、あんまりにも端を歩いているので、滑落だけは避けたい。やばそうな場所は、またまたラッセルだ・・・

燕山荘が迫ってくると雪の状態が良くなってきた。予定通り15時頃に到着できそうだ。ここまでやってくれば慌てる事はない。今日の天気に感謝しながら、燕山荘から望む槍や裏銀座の景色が楽しみだ。

2ヶ月ぶりにやってきた燕山荘に誰もいない。日帰りの登山者は下山してしまったので冬季小屋は貸切のようだ。それにしてもバテバテだ。日々、努力をしてきたつもりが、まだまだ修行不足である。

冬季小屋に荷物を置いて燕山荘の玄関前で写真撮影をしてると一人の男性がやってきた。時刻は4時過ぎ。「もしかして大天井岳からやってきたのかな?」と思ったが、中房温泉を10時に出発したらしい。「冬季小屋は何処にあるんでしょうか?」と聞いてきたので、冬季小屋に帰るついでに案内してあげた。
冬季小屋の中は暖かく広い。テントを持ってきたが今回は必要なさそうだ。1秒で作れる餅と定番のラーメンを食べてから、携帯電話のカメラで写真を撮影し、画像と音声をメールで送った。


  翌朝、なんだか寒くて目覚めてしまった。原因は、シュラフのサイドジッパーが全開になっておりウトウトしてたようだ。
早めに小屋を抜け出し、三脚とカメラを持って太陽を待った。超快晴と言い切れるほどの空は、今ままでで1番だ。少々風が強いが、三脚を抑えながら100枚ほど撮影し、あっちに行ったり、こっちにと忙しい。

 

  完全に日が昇ってから燕岳の頂上に行くことにした。相変わらず風は強いが寒くない。やはり11月の気候なのか・・・  

  燕岳の山頂で20分ほど景色を楽しんでから下山する事を決意した。こんな天気は滅多にないが明日から下り坂になるので吹雪いたら最悪だ。今年は、季節が1ヶ月早いような気がするので持ってきた装備も厳冬期なみに揃えてきた。足りなかったとすれば、カメラのメモリーと自分の体力だろう。  

第1日目
中房温泉(6:30)〜第一ベンチ(7:16)〜第二ベンチ(8:06)〜富士見ベンチ(10:19)〜合戦小屋(12:12)〜燕山荘(15:14)

第2日目
燕山荘(7:00)〜燕岳(7:38)〜燕山荘(8:27)〜中房温泉(12:50)

2002年11月16〜17日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。