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六百山2449m
上高地へスノートレッキングに行った時、六百山と三本槍が非常に印象的だった。霞沢岳に登った時もテントを背負ってK1ピークまで行き、翌日は六百山へピストンするつもりだったけど、現実は非常に厳しかった。

「ダイハードを見てるから寝坊するかもしれません!」と、不届きなメールを送ってきて、案の定いつもの待ち合わせ場所に現れなかった。電話しても起きないので出発する。

沢渡の駐車場で準備してからタクシーに乗って上高地へやってきた。今日は、すぐそこから登れるので気軽である。
河童橋で鴨と遊んでから、再びバスターミナル方面へと歩き出した。皆さんと逆方向に進むので、とっても気兼ねする。

五千尺ホテルの裏から登山者の目線を気にしつつ、さっさと堰堤を越えて山へ消える。土石流の監視小屋がある為か、登山道もハッキリしてて分かりやすい。2つ目の堰堤を越えると土石流を感知する電線があって、絶対に切らないよう慎重に越える。もし切ってしまったら大騒ぎになるだろう。


沢の左側を歩いてたので間違って2本目の枝沢に入ってしまった。このまま進んでも途中で引き返してくることになりそうだ。

怪しげな場所をトラバースして正規のルートに戻ってきた。古いマーキングもあって、あそこのコルを目指せば何とかなりそうだ。


  忠実にガレ場を詰めたら古い登山道があった。どうやら、最後は左岸の斜面に取り付いたほうが楽に登れそうだ。黙々と登りながら迷いやすい場所に目印を残して最初のピークに到着した。
ウサギが走り去るのを目撃して、ちょっと嬉しくなったが、ハイマツの藪漕ぎが待っていたので進むのも大変である。

 

  高度を稼ぐに従って展望も良くなってきた。眼下に上高地があって、綺麗な紅葉と穂高、焼岳、霞沢岳の眺めが素晴らしい。

もう少しで山頂という場所で岩登りが始まった。ちょっと巻けば簡単に登れそうだが、どうせだったら気持ちよく岩登りをしたい。ひょいひょいっと登ってマッケンを待つ事にする。

 

ハイマツの下には踏跡も残ってて山頂も近い。山頂らしき場所へやってきたけど、すぐそこに三角点があるのか分からない。隣のピークのほうが高そうだし、とりあえず進んでみることにする。

猛烈な藪漕ぎをさせられ、やっとこ到着したピークに三角点が無かった。あったのはガラスの破片だけで微かに残る踏後が三本槍へと続いていた。地図を広げ、三角点のある場所を探すと、どうやら手前のピークが山頂だったようだ。

六百山からの展望はゼロ。おまけに雨も降ってきた。きっと晴れてれば穂高の景色も素晴らしいはずだが、次回は残雪期に訪れてみよう。そのほうが歩きやすくて快適だ。

のんびり休んで昼飯を食べてから下山する。懸垂下降して、どんどん下るが、ガスって先も見えなくなり、現在地も分からなくなってしまった。間違って違う沢に入ってしまうと大変なことになるので、GPSで現在地を確認してから軌道修正する。

ガレ場を下り始める頃から本降りとなった。
ツルツル滑る岩に悪戦苦闘しながら歩くたびガラガラ音をさせ、何とか河童橋まで戻ってきたが、回収出来なかった目印があって、ちょっと心残りになった。


河童橋(6:37)〜コル(9:10)〜六百山(10:30)〜次のピーク(10:50)〜六百山(11:30)〜河童橋(14:53)

2004年10月2日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。