前のページにもどる

風吹大池 風吹岳1888m
「昔、雨乞いするために神主を頼み、村中総出で風吹大池へ上った。池の中には大きな岩があって、そこへ橋を架け神主からその岩へ渡ってもらって雨乞いの祈祷をした。祈祷の終わるころ、池の中から大蛇が現れ、その岩を三巻まいた。神主は驚いてすぐ岸へ飛び移ったが、あまりの恐ろしさに気絶してしまった。池の中はみるみる水が増し、天はにわかにかき曇って大雨がやってきた。神主は家に送られて一度は蘇生したが、ついにこれが原因で死んでしまった」という伝説がある。
今回はホームページを管理している風吹山荘から、遊びに来てくださいとメールを頂いてたので、山開きに合わせてオフ会を開催することにした。

自宅を出発する時は晴れてたのに、栂池に近づくにつれて激しい雨が降ってきた。どうしたもんかと車の中で相談してると、マッケンが寝坊の為に約1時間ほど遅刻をするとメールが入ってきた。雨も激しく降っているので、しばらく様子を見てから出発することにした。

今日はロープウェイの貸切のようだ。天狗原の上りは、激しい雨で川となり、木道は水没して滑る。何とも言えない素晴らしい1日になりそうだ。

天狗原からの下りは、雨と泥と雪と強風の素晴らしいコンディションで、台風並みの風にオドオドしながら歩いていた。
山の天気は変わりやすいと聞くが、いつのまにか青空が広がっていた。

蓮華温泉の分岐を通過して、しばらく進むと風吹天狗原に到着する。とっても素晴らしい湿原は、午前中の天気が嘘のように晴れて、みんなの到着を出迎えてくれたようだ。
木道の脇にはワタスゲやチングルマが咲いている。木道に寝転がっても誰にも文句を言われない。展望台へ行ったり、風吹大池の前でボーっとしながら景色を眺めていた。


御機嫌になって遊んでいたら、テントの手続きと場所が確保されていた。残雪で冷やしたビールも登場してて、遅れて到着したのに何だか悪いようだ。


缶ビールを飲んでから風吹岳に登ったら、かなりハードだった。山頂から堂津岳?らしき山が見えてるけど、地図を持ってきてないのでイマイチ分からない。
小敷池に行ってみると風吹大池から水が流れ込んでいる。あの水は何処へ?きっと何処かに秘密のオーバーフローがあるんだろう・・・


血の池と神ノ田圃の標識があったので、登山道に流れていた水で喉を潤す。水は泡立ってて、ちょっと怪しかったが、飲んだ水は腹の中で殺菌されるだろう。血の池を通過して神ノ田圃の木道が終わった先は長野県じゃないらしい。素晴らしい景色を見てから、日が沈みかけた湖畔をゆっくり戻り始めた。

山荘に近づくにつれて焼肉のいい匂いがしてきた。ちょっと遅刻気味に戻ってきたので特製の肉を食べることは出来なかったけど、夕焼けが綺麗で七輪の明かりで食べたタケノコが美味しかった。

目が覚めた時は快晴だったのに、出発する頃には雨が降ってきた。天狗原まで約3時間。ゆっくりとしたペースで天狗原に到着した。天狗原の祠付近で展望を楽しんでから山麓駅へ戻った。

第1日目
栂池ゴンドラリフト山麓駅(9:10)〜栂池ロープウェイ(9:40)〜蓮華温泉分岐(13:35)〜風吹山荘(14:21)

第2日目
風吹山荘(8:00)〜天狗原(10:50)〜栂池自然園(12:00)〜栂池ゴンドラリフト山麓駅(13:08)

2003年6月28〜29日

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。