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五竜岳2814m
冬の北アルプスといえば、会社から見える鹿島槍ヶ岳と五竜岳の印象が強い。雪が降った五竜岳は、雪による目の錯覚から、夏に比べて一段と大きくなり、私みたいな一般登山者には手の届かない山になってしまう。

五竜岳に登るには、テレキャビンを利用して遠見尾根から五竜岳に登るのが一般的である。
八方尾根や鹿島槍ヶ岳から縦走するのも良いが、長い休みを取れないので、マイカー利用して1泊2日で行動するのが現実的である。

ホームページでテレキャビンの運行時間を確認しなかった為、運行開始より2時間も早くに到着してしまった。晴れていた空も、車で寝ている間に怪しげな天気になった。


テレキャビンとリフトを乗り継いで登山道に進む。小遠見山までハイキングコースとなっているので普通の人でも歩きやすい。途中に標識やベンチがあるので、ゆっくり登りたい。

晴れてれば小遠見山から鹿島槍ヶ岳の展望が素晴らしい。しかし生憎の天気で鹿島槍ヶ岳が見えない。ここでの展望を諦め、小遠見山をトラバースして遠見尾根に進む。

小遠見山から、しばらく下ると中遠見の標識がある。近くにケルンもある。晴れていれば五竜岳や鹿島槍ヶ岳が良くみえそうだ。

ダラダラした登山道を歩きながら大遠見の標識までやってきた。今まで我慢してたのか、ついに雨が降ってきた。池には水草が浮いてて絶好のシャッターチャンスだったが、雨で水面が乱れて写真が撮れない。

西遠見までやってくると五竜岳が近くに見える。ここから先は痩せた尾根となり、急登が始まる。

痩せ尾根を通過して高度をグングン稼ぎだすと長い鎖が現れる。3点支持を守り、足場の良さそうな場所を選んで通過する。

山荘直下をトラバースするようなルートが見えていたが、現在では廃道になったようである。現在の登山道は、尾根の頂上まで登ってから山荘に下るようだ。

山荘から一番近い場所にテントを張ろうと思っていたが、「ヘリが荷物を持ってくるので低い場所にテントを張ってくれ」と言われた。ヘリの風圧で、テントが飛ばされないよう、しっかり綱を張り、テント内に大きな石を入れて補強する。
天候の状況から明日が晴れるとは限らない。展望が得られるうちに五竜岳の頂上を目指すことにした。

山頂に近づくにつれて山頂直下のルートがハッキリしない。慎重に岩場を通過しながら、じっくり状況を観察する。

スリップしたら何処までも落ちていきそうだ。通過困難な場所には鎖が設置してある。
やれやれと思いながら鎖場を通過すると分岐の標識が現れた。

分岐の標識から少し離れた場所に五竜岳の標識と三角点がある。剱岳の展望を楽しみにしていたが、登っている途中で視界が悪くなり見えなくなってしまった。

第1日目
白馬五竜テレキャビン駅(8:15)〜リフト終点(8:51)〜中遠見(10:28)〜西遠見(11:42)〜五竜山荘(13:09-14:01)〜五竜岳(14:41)〜五竜山荘(15:33)

第2日目
五竜山荘(5:55)〜西遠見(7:00)〜中遠見(7:58)〜テレキャビン乗り場(10:00)

2002年9月7〜8日



「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。