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八ヶ岳 赤岳2899m 天狗尾根1
赤岳のゴツゴツとした岩峰が天狗尾根である。大天狗や小天狗を始めとする岩尾根ルートは、八ヶ岳のバリエーションルートとして人気が高い。

美しの森駐車場案内所の脇から、地獄谷へと続く林道に進む。普通車でも通行可能な林道は、ゲートも開放され、その先の林道二股付近まで進入可能である。今回の予定は、天狗尾根から赤岳に登り、真教寺尾根を下って羽衣池からゲートに戻ってくる為、ゲート付近に駐車することにした。

まだ夜が明けきらないうちにゲートを越えて林道歩きが始まった。突然暗闇から聞こえる「キュー」という鳴声にビビリ、その方向に目を向けると2頭のニホンカモシカが逃げて行く。互いに声を出し、位置の確認をしながら逃げていくニホンシカは、あっとゆうまに闇へ消えてしまった。
静けさが戻った林道を黙々と歩いてると、突然の大きな音にビックリさせられる。今度はキジの仕業である。相変わらずキジは心臓に悪い。そうこうしているうちに2頭のニホンシカを発見。今度は見つからないようにカメラを取り出し慎重に近寄るが、「キュー」と鳴いて逃げられてしまった。
林道が二股になっている場所を左に進み、河原にある堰堤を何度か越えると、ジッと睨んでいるカモシカと遭遇した。カモシカの事だから簡単には逃げないだろうと近寄るが、走って逃げられてしまった。
伏流水となっている沢は、水の音と共に出合小屋も見えてきて、飛び石で難なく渡り、出合小屋に到着した。

小屋から1分ほどで赤岳沢を示す標識がある。ここから右岸を見ながら小さな沢を探すが、最初の沢に赤テープらしきものが見当たらない。どこかで見落としたと心配になってきた。
もう一度ジックリ観察しながら進むと、さっき居た場所より50mほど上流に、ペンキや赤テープがあり、やれやれと思いながら天狗尾根に取り付いた。
急な斜面を登りながら、何かを食べているリスを見つけ、カメラを取り出し慌てて準備するが、急な斜面で思うように準備が出来ない。そうこうしているうちに、2匹のリスが追いかけっこしながら、足元を走り去って行った。


尾根上に到着すると明瞭な踏み跡が続いている。背後に刃渡りのような岩もあり、カメラだけ持って岩の上で休憩。とっても景色が良い場所だ。

明瞭だった踏み跡は、進むにしたがって笹に覆われ、倒木が邪魔して乗越えるのも大変だ。赤テープを拾いながら、なんとなく進む。

展望が開けた場所から最初の岩場が見える。ここを通過すると第1峰やキレット、権現岳の眺めが良い。

急な斜面を登り、第1峰や第2峰のルートのチェックをする。ゆっくり休める場所で見晴らしが良い。ここから岩登りルートとなる。


第1峰は左から通過する。カニバサミの中央を通過しても良いが、左から巻いたほうが早い。

第1峰を通過すると優しい岩場が現れる。

ネットで調べていると「草付を登る」と書いてあった場所に到着した。登れそうな岩場を直登すか、それとも草付から登るか迷ったが、残置ロープがある草付から登ることに決めた。岩に引っかかっているロープを寄せ、邪魔にならない位置に移動してから登り始る。


  ガンガンと高度を稼いでいくと第2峰が見えてきた。ガイドブックによると、右から巻いて抜けるように書かれているが、踏み跡は左へと続いている。

天狗尾根2へ続く

 

ゲート(5:34)〜林道二俣(5:57)〜出合小屋(7:10)〜天狗尾根取付(8:08)〜天狗尾根(8:32)〜第一岩峰(10:10)〜大天狗基部(11:01)〜小天狗(11:23)〜縦走路(11:31)〜真教寺尾根分岐(11:56)〜赤岳(12:13)〜真教寺尾根分岐(12:49)〜扇山(14:09)〜羽衣池(15:50)〜ゲート(16:09)

2002年10月13日



「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平15総使、第244号)」


登山をされる方へ

日帰りで帰ってこれる山登りが中心となっています。
山に登られる方は地元の警察や登山地図を参考に登山計画を立ててください。なお、このサイトはあくまで私が見た現地の様子なので、参考程度に御覧下さい。