ジムニーのプラグが外れて爆音が発生。
プラグが抜けるなんて聞いたことがありません。
プラグ、プラグキャップ、カバーが破損。ヘッドカバーを外して、プラグのネジ山をヘリサートで修正しました。
剣岳の登山口を目指して北陸道をぶっ飛ばす。
時速90Kmで2時間ほど。
ICを降りて林道になったところで車が壊れて爆音が発生。
最初は「フロントナックルのオイル漏れ?」と疑ったが、すぐに激しい爆音となり停車する。ボンネットを開けると、インタークーラーとヘッドカバーの間にある黒いカバーが上下に激しく動いており、バルブがすっ飛んだと激しく動揺。
エンジンの回転数は1000rpm。
振動も凄い。
今にも止まりそうな感じ。
深夜の祝日。山奥で脱出不能になるのは勘弁してほしいので、急いでUターンして国道8号線を目指す。
パワーが低下して坂道を登るのもしんどい状態。アクセルを吹かすとエンジンルームから煙が発生した。
難所を越えると緩やかな下り坂が続き、惰性で国道へ。
しばらくするとガタガタ音が無くなり、単気筒エンジンのような耕運機のエンジンで走っているような状態になる。
国道沿いにはスズキのディーラーがあったけど、このまま朝を迎えても祝日の為に修理不能と考える。
深夜の為に車がほとんど通っていない。
エンジン音と振動が酷いけど、坂道を避ければ何とか帰れそうだったので、意を決して車を走らせる。
自宅まで約230Km。
糸魚川から白馬に抜ければ距離の短縮が出来るけど、坂道があるので直江津経由で長野を目指す。
最高速度は55Km/hでエンジン回転数が3000rpm。それ以上は振動が激しくて無理が出来ない。坂道はパワーが無いので30〜40km。
ギアをニュートラルに入れると3000rpmまで上がってしまう。
後続車がやってきたらエンジンを止めてハザードを出して追い抜いてもらう。
新潟県に入り心に余裕が出てきたので、親不知でボンネットを開けてエンジンを覗いてみた。
壊れた部品は、落ちずにエンジンルーム内に転がっていた。
カバーとプラグとプラグキャップ。
プラグが抜けたことにより2気筒エンジンになってしまったようだ。
原因はプラグが緩んだ事によりプラグが抜けてプラグキャップが破損。
プラグのねじ山が2山ほど潰れていた。
激しく上下していたので潰れたか?
プラグキャップは、固定している部分が折れていて、先端にあるはずのプラスチックが無くなっている。こちらも激しく振動したようだ。
プラグが入っていた穴を覗きこむとピストンが見る。1時間ほど運転したけど大丈夫そう。
プラグを装着したいが工具が無いので修理出来ない。プラグキャップも固定出来ないので応急処置は諦めた。
妙高の長い上り坂をクリアーして長野市内へ。
信号と車が増えてきてタイミングを見ながら走るのがしんどい。
おまけに生ガスを垂れ流しながら走っているので車内がガソリン臭い。
6時間ほどかけて自宅に到着。
往復450Kmの深夜のドライブは終了した。
翌日、修理工場へ
プラグが正常に取り付けば数万円で済むらしいけど、ねじ山が潰れていればヘッド交換もしくは中古のエンジン乗せ換えになるかもしれないと言われた。どちらも費用が20万円を超えるらしい。
ばらした結果、ヘリサートで修正可能と回答があったので仕方なくお願いする。
翌日にはエンジンが復活。請求金額は5万円。
今回の故障は、プラグを装着する時に失敗してかじらせたようだと回答を頂くが、自分で外した事はなかったので、過去2回やった車検のうちのどちらかのようである。(1回目の車検はディーラー)
実際に走ってみて、1000〜2000rpmのノッキングが無くなり、とっても走りやすくなった。
ギアの切り替えも簡単だしノッキングが発生しないので林道走行も楽ちん。
発進時のクラッチ操作も簡単にできるし、ギヤも入りやすくなってエンジン音も静かに感じる。
まるで別の車になったようだ。超快適。
2012年10月8日
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